いよいよスタートした2025年の春季キャンプにおいて「野球のギモン 知ってQ(きゅー)」と題し、各球団の選手たちに野球の疑問をぶつけます。投球、打撃、守備、走塁だけでなく、道具へのこだわり、練習法など質問はスポニチ野球記者など公式X(旧ツイッター)で随時、募集中。今回は楽天の小郷裕哉外野手(28)です。
Q:去年の活躍を経て、打撃面で今年もっとこうしたいと思っている部分は何ですか?
A:チーム練習だけでなく、各選手が課題を持ちながら個別メニューも行う春季キャンプ。楽天・小郷は今春の打撃面のテーマを「長打を増やしたい。逆方向にも強く速い打球を飛ばせるように意識しています」と明かした。
昨季12球団で唯一のフルイニング出場。一般的な打率、本塁打、打点ではなく、こだわりたい数字に出塁率と長打率を足した「OPS」の7割台後半から8割以上を掲げる。昨季はOPS.694。「今は投高打低の時代。連打での得点が見込めない中、長打一本で勝つという野球になる。去年もそこが優れているソフトバンクや日本ハムが上位だった」と分析する。
「引っ張った時にはある程度強い打球が打てた」と語る小郷は昨年6月5日の阪神戦で9回2死から逆転2ランを放ち、同8日の中日戦で自身初の満塁弾。いずれも右方向への強い打球で球団創設20周年での交流戦初優勝に大きく貢献した。リードオフマンは「勝負どころで打ってチームを勝たせたい」と決意をにじませた。