プロボクシングのスーパーミドル級3団体統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス(34=メキシコ)とWBA世界スーパーウエルター級王者テレンス・クロフォード(37=米国)の対戦が合意したと、米リング誌が3日、報じた。クロフォードが2階級上のカネロに挑戦する形で、9月に米ネバダ州ラスベガスが予定されているという。米スポーツ専門局ESPNも情報筋の話として、現代ボクシング界を代表するスーパースター2人が9月13日にラスベガスでの対戦へ契約手続きをしていると伝えた。
試合を主催するのはサウジアラビア国営の娯楽イベント「リヤド・シーズン」。クロフォードは昨年8月、ロサンゼルスで開催された「リヤド・シーズン」の米国初進出興行でメインイベンターを務め、WBAスーパーウエルター級王座を獲得して4階級制覇を達成した。リング誌によると、当初はクロフォード戦を拒否していたカネロが、機運の高まりを受けて対戦を了承したという。
2人はともに世界4階級制覇を達成しており、カネロはスーパーウエルター級、ミドル級、スーパーミドル級、ライトヘビー級を、クロフォードはライト級、スーパーライト級、ウエルター級、スーパーウエルター級で王座を獲得した。リング誌が選定するパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じた最強ランキング)でクロフォードは3位、カネロは7位にランクしている。
カネロは5月3日にラスベガスのT-モバイル・アリーナでスーパーミドル級3団体王座の防衛戦を予定している。挑戦者はIBFスーパーミドル級王者ウィリアム・スクール(32=キューバ)が有力と報じられており、昨年7月にIBF王座を剥奪されたカネロが勝てば再びの4団体王座統一となる。クロフォードはカネロ戦の前に試合をする予定はないという。