福岡市の博多座で歌舞伎の新たなステージと銘打った“歌舞伎NEXT”「朧の森に棲む鬼」がきょう4日、初日を迎えた。正面の入口階段でダブルキャストで主演を務める松本幸四郎(52)、尾上松也(40)ら出演者11人が直前公開あいさつを行った。
嘘と欲望に支配されながら王を目指すダークヒーロー、ライの物語。幸四郎と松也はライと対峙(たいじ)するサダミツの2人を交互に演じる。生のロックバンドをもとに、本水を使った立ち回り、宙乗りなど見どころ満載だ。
小雪が舞う中で「朧の森に棲む鬼」のパーカーを着て登場した幸四郎は「とにかく激しくこれだけ刺激のある舞台はありません」と話した。昨年12月に東京の新橋演舞場で公演を成功させたが「そのまま持ってきた訳ではありません。さらにパワーアップしています。楽しんで刺激を受けに来てもらいたいと思います」と呼びかけた。
松也は「この寒さを吹き飛ばすような熱さを持って務めたい」と力強くあいさつ。ダブルキャストなことに触れ「最低2回以上はぜひ来ていただいて声援を送っていただきたいと思います」と話していた。
公演は2月25日まで博多座で行われる。2月10日と17日は休演日になっている。