リーグ連覇中の神戸がシーズン開幕前に“野戦病院”と化した。4日、いぶきの森競技場で公開練習を実施。MF井手口陽介、FW宮代大聖、MF佐々木大樹、DFカエターノら多くの主力が姿を見せなかった。
吉田孝行監督は「負傷者も多いし、元々の人数も少ない。難しい状況ではあります」と渋い表情。選手個々で負傷の程度は変わってくるが、長期離脱の可能性がある選手もいる模様だ。指揮官は「いるメンバーでやるしかない。自分の役割としては、現場をどう回すか。それだけを考えてやっています。選手も一生懸命やってくれているし皆でやる」と自らを奮い立たせるように言葉に力を込めた。
シーズン開幕を告げる8日の富士フイルムスーパー杯・広島戦(国立)を皮切りに、ACLE上海海港戦(11日、ノエスタ)、リーグ開幕・浦和戦(15日、ノエスタ)。ACLEで決勝トーナメントに進めば、いきなり公式戦8連戦となる。
「全ての試合が大事だけど、その中でポイントになる試合を絞らないといけない。何を捨てるとかじゃなく、全員が戦力になるために色んなことも試さなきゃいけない」。指揮官は勝利とともに選手の成長も促していくイメージを膨らませた。