【名将・鳥内秀晃の人間話 頼むでホンマ】この前、ネット見てたら、今の政治を端的に表すフレーズが載ってたな。「財源」って言葉、あるやん。国民のための政策やといつも足りひんのに、資本家とか外国の為になると充分に出てくるのが「財源」なんやて。今の政治家や財務省が、どこ向いて仕事してるんかが分かる名言やと思うわ。
2011年に東日本大震災があって、その後も地震や大雨のような災害が何回も起きて、未だに生活に困っている人がたくさんいてるのに、国は何でもっと援助せえへんの?歴代の総理大臣は外国へ行くたびに、すぐ資金援助したるやん。トランプ大統領が就任したアメリカかて、国外への援助はある程度、凍結する言うてるのにな。そこは日本国民ファーストでやってほしいわな。
石破さんも首相になったんはええけど、なる前はいろいろ立派なこと言うてたのに、実際は何にも実行してへんやん。嘘つきやな。国民の暮らしを見ても、物価がどんどん上がる一方で、もらう給料は30年以上、変われへん。少子化で労働人口が不足してるから、移民を入れなあかん、と言うてる政治家がいてるけど、結婚して子どもを作られへん社会にしたのも政治家やで。収入が増えへんのに、どないして家庭を持ったらええの。そっちの政策を考えるのが先やんか。
若い人だけやのうて、年金で生活しているお年寄りも大変やわ。こんな少ない額で、みんなよう我慢してると思うわ。年金には「50万円の壁」っていうのがあって、労働などと合わせた1カ月の収入がこの額を超えたら、自動的に年金を減らされるねん。それでアホらしくなって、仕事をせえへん人も増えてるんやて。ほんで、昨年末から話題になってる「103万円の壁」やろ。学生や主婦が働かれへん環境を作っといて、人手が足らんっていうのは、どう考えてもおかしいわ。何でもっとうまいことやらへんのかな、自民党と財務省は。
そうかと思うと、メディアでは女性の人権やコンプライアンスが問題になっとるわな。「セクハラ」って言葉が世に出てきたんは1989年やで。時代錯誤もはなはだしいわ。
この際、フジテレビだけやなくて、大企業から政治や官僚の世界まで、もう一回、ちゃんと調査した方がええんちゃう。フジが「調査中」と言うてるのは、現在進行形の話だけやろ。そうやなくて、過去に遡って、ちゃんと調べる必要があるで。そうやって徹底的に検証せえへんかったら、再発の可能性は防がれへんで。
政治の世界にしても、テレビ局にしても、やってることは昭和のままやな。かつての栄光が忘れられんと、旧態依然の体質を引きずったまま、ここまで来た感じや。やっぱり、相手が上司でも意見を言える組織を作らへんかったらあかんわ。世界はどんどん変わっていってるのに、日本だけが取り残されてるの分かってるんかな。頼むで、ホンマ。(関西学院大アメリカンフットボール部前監督)