歌手で俳優の寺尾聰(77)が3日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。演劇界の重鎮だった父・宇野重吉さん(享年73)とのエピソードを披露した。
寺尾は81年の楽曲「ルビーの指環」が大ヒット。当時「今週1位になっちゃった」と報告すると、宇野さんは「ふ~ん」と素っ気ない反応。「世の中じゃわりかしほめてくれてるのに」と説明しても、宇野さんからの言葉は「ふ~ん」のみだった。
しかし、実は売れ行きを気にしていた宇野さん。「おい。今週何位だ?」と周囲に聞いていたという。亡くなったあとに知った寺尾は「面白いなと。やっぱり親ってそういうものなのかなと思って。子供の前じゃ“ふ~ん”って言ってるのに、周りには“今週何位だ?”って聞いてたって」としみじみ話した。
亡くなる直前、「元気になったら1回俺の舞台で使ってやるよ」と宇野さんは約束してくれたが「結局、約束を守らないまま逝っちゃった」と寺尾は語った。