元世界2階級王者で、現在はフェザー級を戦場にする亀田和毅(33=TMK)がYouTube「TMK BOX TV」に出演。2月22日に元世界2階級王者ルイス・ネリ(30=メキシコ)と対戦するいとこの亀田京之介(26=TMK)の勝つ確率が上がったと報告した。
メキシコ国内とだけ知らされていた開催地がティファナに正式に決定した。
ティファナはネリの地元。和毅は「京之介は完全アウエーに乗り込んでいく」と警戒したが、有利になった点も指摘した。
ティファナは海沿いで標高が低い。すでにメキシコに入っている京之介は標高の高いメキシコシティーで練習中。和毅は「高地トレーニングを3週間出来る。そこから低いところに移動するってメチャクチャいい。スタミナ面、スピードも上がる」と解説した。
試合は124ポンド(約56・2キロ)契約の10回戦で行われる。WBA&WBO世界フェザー級15位の京之介だが、1メートル77の長身でスーパーフェザー級でも試合をする。一方のネリは1メートル65で、かつてはバンタム級で、この4年間はスーパーバンタム級を主戦場にしてきた。
身長12センチ差で、当日の体重もおそらく京之介の方が重い。
体格面では京之介に絶対的な分がある。ただ、和毅は「元世界王者で強い相手とやってきた経験値はネリ」と認める。
日本で山中慎介(帝拳)とのタイトルマッチで体重超過したり“悪童”の異名を持つネリだが、昨年5月、東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に挑戦した際は敗れはしたが、初回に井上からプロ初ダウンを奪った実力者だ。
だが、和毅は「勝つ確率が少しずつ増えていくのはいいこと」と前向きだ。
京之介はメキシコ出発の際に「3ラウンド以内でKOしてくる」ち宣言した。この発言も和毅は「勝負するなら1、2、3ラウンド。長くなればネリが有利。それが分かってるから3ラウンド以内って言ったと思う」と説明。京之介がしっかり自己分析が出来ていることも指摘した。