東京Vは沖縄合宿を打ち上げ、4日からよみうりランドでの練習を再開。クラブハウスで必勝祈願をおこなった後、ピッチで約1時間半練習した。城福浩監督(63)は「キャンプの疲れを取りながら週末の練習試合へ向けて準備する。グラウンドと気候が変わったので短い時間だが、緩くならないようにやった」と、振り返った。
昨年は16年ぶりのJ1だったが、6位に。それでも序盤に失点して目を覚ます試合が多く、「相手にやられて目が覚める。緊張感が足りなかった」と、緩み払拭を課題のひとつにあげる。昨年以上の成績を残すためには重要な部分だ。
さらにFW木村勇大(23)、染野唯月(23)ら昨季は期限付き移籍だった選手が完全移籍になり、昨季の主力がほぼ残留、DF鈴木海音(22)ら新戦力も加わった。戦力はそろったが、それだけに、競争をあおることが、6位以上の成績を残すためにも不可欠だ。
「紙を1枚1枚重ねるように積み重ねて、3歩進んで2歩下る。我慢強くやらなきゃいけないが、昨年より高くスタートしないといけないし、昨年の6位の残像がどこかにあるので、昨年の主力があぐらをかくのではなく、アラートな状態で準備する状態でないと。油断している選手の指定席はなくなる」と、厳しい方針だ。
主将のMF森田晃樹(24)も「キャンプの練習試合でちょっと甘いシーンがあった」と、課題を意識。昨季以上を目指す。