プロ野球の阪神を監督として1985年に球団史上初の日本一に導いた、吉田義男(よしだ・よしお)氏が3日午前に脳梗塞のため死去したことが4日、分かった。91歳。京都府出身。通夜、告別式については非公表。
阪神ファンとして知られ、同球団歌の「六甲おろし」を、歴代の監督のものまねで披露するネタを持つ芸人の松村邦洋(57)が、スポニチの取材に、吉田氏とのエピソードを明かし「これからもタイガースを見守って」とその死を悼んだ。
下記、松村の追悼コメント全文。
「昨年の開幕前、朗読劇『吉田義男物語』で吉田さんの役をものまねでさせていただいた時に、『松村くん本当にうれしい、ありがとう』と声をかけていただきました。
亡くなられたお兄さんが面倒をみて監督祝いを渡す、その時のセリフで僕も涙が自然に出て止まらなくなりました。
第一次の頃は僕は子供でしたが、小さな身体で指揮をとる姿をテレビで見ていました。
第二次では掛布(雅之)さんにノッカーを三人つけて鍛えあげた吉田監督。85年の日本一、ホームランのイメージありますが、しっかりバント犠打をやって堅実な野球をされていました。
第三次、最下位の時に『申し訳ないなあ、松村くん』と声かけてもらいました。
一昨年、岡田(彰布)阪神の日本一を一番喜ばれてました。
三宅(秀史)さん、吉田さんの話を、うちの父親と思い出を語りたいです。
セカンドが鎌田(実)さんでないとスローイングがはやすぎてついていけない守備の魔術師、故青田昇さんの言葉を思い出します。
解説者としては、ユーモアのある語り口で楽しませてもらいました。これからも阪神タイガースの活躍を見守ってくれると思います」