自民党の小林鷹之元経済安全保障担当相(50)が4日、BSフジ「BSフジLIVEプライムニュース」(月~金曜後8・00)に出演。選択的夫婦別姓制度の導入について持論を語った。
小林氏は先月、自身のYouTube番組で「どこまで政治的な労力、資源を使うのかを考えるべき。物事に優先順位を付けると、もっとやるべきことはある」と選択的夫婦別姓を巡る論議に疑問を呈した。X(旧ツイッター)でも「婚姻による改姓により不便を感じる方がいるのは事実」としつつも「旧姓の通称使用の拡充や周知徹底による対応が現実的な解」と解決策を提示。理由に「『子供の視点』を大切にすべきと考えるから」と説明した。
小林氏はこの日の番組でも、「夫婦や家族の姓、氏のあり方は社会の基盤に関わるもの」として旧姓の通称使用拡大を改めて主張。直近の政府による世論調査では、夫婦同姓制度維持と選択的夫婦別姓制度導入がそれぞれ3割、旧姓の通称使用拡大が4割だったとし、「今の同姓制度をベースにすべきだという方が7割いるということなので、選択的夫婦別姓制度を推進していくという意味ではまだ合意形成が足りないと思っている」と話した。
あくまでも別姓は「選択的」であるが、「大人同士ではそれでいいが、生まれてくる子供に姓の選択の権利がそもそもあるのかないのか。あるとしたらいつ行使できるのか」と小林氏。そして選択的夫婦別姓制度を推進する人の中には戸籍制度は不要だと主張する意見もあるとし、「私は戸籍制度は日本が世界に誇る制度だと思っている。家族のつながりを公に証明する制度なので。将来的に戸籍制度不要論につながりかねない、そういうリスクも感じる」と語った。