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24年「キネマ旬報ベスト・テン」主演女優賞は河合優実、主演男優賞は松村北斗 男女20代は12年ぶり

スポニチアネックス 2025年2月5日 0時1分

 映画雑誌「キネマ旬報」は5日、「2024年 第98回キネマ旬報ベスト・テン」を発表。主演女優賞は「ナミビアの砂漠」「あんのこと」の河合優実(24)、主演男優賞は「夜明けのすべて」の松村北斗(29)が受賞した。

 主演女優賞と主演男優賞が共に20代の受賞となったのは、2012年の安藤サクラ(「かぞくのくに」)、森山未來(「苦役列車」)以来12年ぶり。「ぼくが生きてる、ふたつの世界」で助演女優賞の忍足(おしだり)亜希子(54)は、ろう者俳優として初の受賞となった。また、「ぼくのお日さま」「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」で助演男優賞に輝いた池松壮亮(34)は、2014年「ぼくたちの家族」での助演男優賞、19年「宮本から君へ」で主演男優賞を受賞して以来、5年ごとに3度目となるキネマ旬報ベスト・テン受賞。

 新人女優賞は「ぼくのお日さま」の中西希亜良(13)、同男優賞は中西と同じ作品「ぼくのお日さま」の越山敬達(15)が受賞した。

 その他の個人賞は、日本映画監督賞に三宅唱(「夜明けのすべて」)、日本映画脚本賞に野木亜紀子(「ラストマイル」)、外国映画監督賞にクリストファー・ノーラン(「オッペンハイマー」)、読者選出日本映画監督賞に三宅唱(「夜明けのすべて」)、読者選出外国映画監督賞にクリストファー・ノーラン(「オッペンハイマー」)、読者賞に斎藤環(「映画のまなざし転移」)がそれぞれ選出された。

 作品賞の日本映画ベスト・テン1位に輝いたのは「夜明けのすべて」(三宅唱監督)、外国映画ベスト・テン1位は「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン監督)、文化映画ベスト・テン1位は「正義の行方」(木寺一孝演出)。なお、2位以下のランキングは5日発売の同誌2月増刊号「2024年キネマ旬報ベスト・テン発表号」に掲載される。表彰式は20日に渋谷の「Bunkamura オーチャードホールで開催。

 主演女優賞の河合は「本当にありがとうございます。今回選んでいただいた2本は自分にとってほかの何にも代えがたい映画なので、そのような作品で選んでいただきとてもうれしいです。『キネマ旬報』の表紙を主演女優賞というかたちで飾れることも、とても光栄に思っています。未来への糧としたいと思います」と喜びのコメント。

 主演男優賞の松村は「今回、『キネマ旬報』の主演男優賞という素敵な賞をいただき、この賞の歴史と、いままで受賞された方々のお名前を見ながら、とても光栄に思っております。映画を通して、自分がかつて覚えた感動を誰かに受け渡せているんだなと、何かもう一つの“居場所”を見つけられたような気持ちになりました」と万感の思いを明かした。

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