史上初めてジュニアメジャー4冠を達成し、天才ゴルフ少女と呼ばれる須藤弥勒(13=ゴルフ5/太陽自動車)が昨年発足したプロアプローチツアーのアンバサダーに就任した。
同ツアーの石井代表は「(弥勒選手の)知名度もさることながら、人間性も技術力も素晴らしい。是非ともアプローチ界を盛り上げてほしい」と期待を寄せた。
昨年は、同アプローチツアーに学業やJLPGAの試合出場などの合間をぬって参戦。弥勒は「ツアーで活躍する男子プロやティーチングプロ、学生ゴルフ上がりの著名なYouTuber、そしてアプローチの技術に自信を持った多くの一般ゴルファーが参加しているので、本当に光栄です。ただ、私よりも太田祐一(シニアツアーで準優勝している)や(レギュラーで活躍している)鈴木海斗プロなどの方が適任者がいるので恐縮ですが…」と同ツアーの“顔”に就任したことの嬉しさとともにプレッシャーによる緊張感も押し寄せ、改めて表情を引き締めた。
プロアプローチツアーは90ヤード(18ホールを計1200ヤード)を3クラブでティーボックスからホールアウトまで競うショートゲームマッチ。そして、パターを使わないでどれだけ寄せることができるか競うアプローチオンリーマッチの二部門がある。
競技者の趣向と技術によって3部制に分かれており、年末に行われる全日本選手権では300万円の賞金がかけられている。弥勒は2024年の同選手権のアプローチオンリーマッチでは準優勝を飾った。
弥勒は「今年もJLPGAの試合がいくつか決まっており、最年少予選突破記録が最大の目標ですが、プロアプローチツアーでも全日本選手権覇者になれるように頑張ります。とにかく、レベルの高い大会で会員数(参加人数)も爆発的に増えてきているのでこの中でショートゲーム磨いていきたいです」と力強く意気込み。天才少女が今年どのように活躍するか目が離せない。