160安打を目標に「1番・中堅」で開幕からチームを引っ張る。ソフトバンクの周東佑京内野手(28)が4日、今キャンプ初めてA組に交じってのフリー打撃と、中堅での守備練習を行った。
昨年11月に左膝の手術を受け、現在はリハビリをしながら、2月中旬まで独自調整が許されているS組で汗を流している。「あまりハッスルしないように。全力で走れるとは思いますけど焦らずに」。調整は順調で、予定されている15日のA組合流に向けて「プラン通り進めています」と手応えを口にした。
今季は不動のリードオフマンを目指し「ヒット数を増やしたい」と青写真を描いている。経験豊富な柳田や近藤から打率よりヒット数を意識するべきとのアドバイスももらったという。「打席数が増えると率を残すのは難しい。160回、ヒットで出られれば、四球やエラーと合わせて200はだいたい(塁に)出られるんで」
昨季は初めて規定打席に到達し、打率・269、2本塁打、26打点、41盗塁。2年連続3度目の盗塁王に輝き、ベストナイン、ゴールデングラブ賞も初めて獲得した。2番や9番での出場もあり、1番でのスタメンは77試合だった。
昨季のパ・リーグ最多安打は楽天・辰己の158本。鷹の選手会長はそれを上回る安打をマークし、自慢の足も駆使して、チームをリーグ連覇、日本一へ導く。 (木下 大一)