男子ゴルフのタイガー・ウッズ(49=米国)が4日、自身のSNSで母クルティダさんが同日に亡くなったと発表した。PGAツアーは享年80歳と発表したが、AP通信などは78歳と報じている。死因は明らかにされていない。クルティダさんは前週にウッズが出場した屋内型新リーグ「TGL」(米フロリダ州パームビーチガーデン)を観戦していた。
ウッズはSNSで「心からの悲しみとともに、私の愛する母、クルティダ・ウッズが今朝早くに亡くなったことをお伝えしたいと思います」と報告。「彼女は針仕事が速く、いつも笑っていました。彼女は私の最大のファンであり、最大のサポーターでした。彼女がいなければ私の成功はどれも不可能でした。彼女は多くの人に愛されていましたが、特に2人の孫、サムとチャーリーには愛されていました」などとつづり、「私と私の家族にとっての困難な時期に、サポート、祈り、プライバシーを守ってくださった皆さまに感謝します。ママ、愛してるよ」と結んだ。
クルティダさんはバンコクの米軍基地に秘書として勤務していた際に軍人だったウッズの父アールさん(06年に死去)と出会い、69年に結婚。75年12月にウッズが誕生した。ウッズにゴルフを指導したのはアールさんだったが、しつけを教え込んだのはクルティダさん。17年の米USAトゥデー紙のインタビューでウッズは「母はまだ生きているが、私は母を死ぬほど恐れている。とても厳しい人なんだ」と明かしていた。
ウッズが大会最終ラウンドに赤いシャツを着るのは母の影響で、ジュニアの頃からやぎ座のパワーカラーである赤いウエアを着せていたという。また、クルティダさんは毎年、「ママからの愛」と刺しゅうが入ったドライバー用ヘッドカバーをプレゼントしていた。ウッズは昨年、米ゴルフ協会の表彰式で「母はいつもそばにいてくれました。母のおかげで私はここまで来られましたし、母のおかげで夢を追いかけることもできました」と感謝を示していた。