フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)は5日、公式サイトで25年3月期の第3四半期決算を発表した。
この日の東京証券取引所の大引け後に発表された。第1~3四半期(24年4~12月)の連結経常利益は338億円で、前年同月と比べて283億円から19.3%の伸びとなった。営業利益も15.1%増の271億円と好調だった。
一方で、第4四半期(25年1~3月)は大きく業績が落ち込むことが避けられない情勢だ。昨年末に報道された元タレント中居正広氏(52)の女性トラブルをめぐり、フジテレビの対応が問題視されたことを受け、同局への広告出稿を控える動きが続いている。ACジャパンのものに差し替えられたCMの広告料について、フジHDは先月30日、「広告主と築いてきた信頼関係を維持し、今後早期に広告の発注を再開していただくため広告料金を請求しない方針としました」と発表していた。
フジHDは先月30日に業績予想を大幅に下方修正。通期の売上高は5983億円から8・4%減の5482億円(▲501億円)へ、営業利益は353億円から49%減の180億円(▲173億円)へ、経常利益は404億円から40・3%減の241億円(▲163億円)へ、当期純利益も290億円から66・2%減の98億円(▲192億円)と、すべての項目で昨年5月予想を下回った。