日本サッカー協会は5日、シービリーブス杯(米国)に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー23人を発表した。昨年末に就任したニルス・ニールセン監督体制で初の活動。DF熊谷紗希(34=ロンドン・シティー)、MF長谷川唯(28=マンチェスター・シティ)ら常連組を中心に選出され、初招集はゼロだった。
オンラインで会見したニールセン監督は「シーズン中の選手を基本的に選んだ。3試合が非常に短い間隔であるので、それに適したコンディションを維持していること。あるいは国際経験豊富な選手を選んだ」と海外組が19人を占めた理由を説明した。中断期間中のWEリーグからの選出は4人にとどまったが、「もしシービリーブス杯で3連勝をしても、(国際親善試合が組まれている)4月は若干のメンバー変更を考えている。(7月の)東アジア選手権は国内組の選手によりチャンスを与えられると考えている」と、今後の活動で新戦力を融合させていく考えを示した。
初陣となるシービリーブス杯は20日にオーストラリア、23日にコロンビア、26日に米国と対戦する。指揮官は「選んだ選手はいろんなポジションができる選手。3試合あるのでいろんな組み合わせを試せれば」と話し、「勝者のメンタリティーやマインドセットを重視する。気持ちの部分、全力で戦っているかを重視したい。非常に強い相手だが、いかに競争力を見せていけるか、いかに戦えるかをポイントに挙げたい」と見据えた。
メンバーは以下の通り。
▽GK
山下 杏也加(マンチェスター・シティ)
平尾 知佳(新潟)
大熊 茜(INAC神戸)
▽DF
熊谷 紗希(ロンドン・シティ)
北川 ひかる(BKヘッケン)
南 萌華(ローマ)
宝田 沙織(レスター)
高橋 はな(三菱重工浦和)
石川 璃音(三菱重工浦和)
古賀 塔子(フェイエノールト)
▽MF
籾木 結花(レスター)
清家 貴子(ブライトン)
長谷川 唯(マンチェスター・シティ)
三浦 成美(ワシントン)
林 穂之香(エバートン)
長野 風花(リバプール)
宮沢 ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)
藤野 あおば(マンチェスター・シティ)
浜野 まいか(チェルシー)
谷川 萌々子(バイエルン・ミュンヘン)
▽FW
田中 美南(ロイヤルズ)
千葉 玲海菜(フランクフルト)
植木 理子(ウエストハム)