【新潟・新戦力紹介(13)】ブラジルの名門フルミネンセでプロデビューしたMFミゲル・シルヴェイラ・ドス・サントス(21)。昨季はリーグ14位タイの44得点と、特に後半戦で攻撃の迫力を欠いたチームの起爆剤として大きな期待を背負う。
鹿島のレジェンドのジーコ氏や川崎FでプレーしたFWレアンドロ・ダミアンら、Jリーグで名を残した選手を尊敬し「日本に来るという決断は簡単だった」。ブラジル、ロシアのクラブからのオファーを断り、新潟と契約した。チームのスタイルにも好印象を抱き、昨年のルヴァン杯決勝の映像を見て「ディテール(細部)が足りなくて優勝できなかったが、いいサッカーができるチーム」とテクニックに優れる自らのプレースタイルに合うと感じている。
新潟は歴代優れたブラジル人選手を獲得してきた。ミゲルもU―15、17ブラジル代表歴があり、攻撃力は折り紙付き。ただ、アタッカーが苦労するのが日本の組織的な守備だ。ブラジル人選手を見てきた強化部の細貝剛スカウトは「守備に悩んで攻撃でも良さを発揮できなくなることがある」と話す。23年に加入したMFゴメスもしかり。守備を理解した昨季は本来の力を出せるようになった。
その点、ミゲルはゴメスという良き先輩がいる分、理解は早そう。「FWへのアシスト、ゴールを決めるサポート」が役割と言い、攻撃面での貢献を誓う。個人的な目標は口にせずに胸にしまい「毎試合毎試合、目標達成するためにパスやアシスト、チャンスを逃さないようにしたい」と頼もしく語った。
◇ミゲル・シルヴェイラ・ドス・サントス 2003年3月26日生まれ、ブラジル出身の21歳。フルミネンセ(ブラジル)―RBブラガンチーノ(同)―PFCソチ(ロシア)。攻撃的MFで中央、サイドでプレーできる。U―15、U―17ブラジル代表。1メートル74、70キロ。利き足は右。背番号は20。