プロボクシング日本&WBOアジアパシフィック(AP)ミドル級2冠王者の国本陸(27=六島、13勝7KO1敗)が6日、大阪市住吉区の所属ジムで会見し、4月13日に住吉区民センターで日本同級1位の京原和輝(27=博多協栄、9勝4KO2敗3分け)を相手に日本王座4度目の防衛戦に臨むと発表した。
21年12月の同級6回戦で判定勝ちして以来2度目の対戦となる。国本は「京原選手はリベンジ、勝つ気で来ると思うが、圧倒して勝ちたい。僕は相手によってスタイルを変えるタイプではない。しっかり体をつくっていけば負けない」と意気込んだ。
昨年12月にWBOAP王座2度目の防衛戦で竹迫司登(ワールドスポーツ)に初回TKO勝ち。21年5月の日本王座初挑戦で初回KO負けを喫した相手に雪辱し、自身がこの階級の国内第一人者であることを印象づけた。「勝った時は凄くうれしかった。でも終わったら終わったで“次はもっと上にいこう”という気持ちに。まず(オーストラリアを含む)アジアでナンバーワンになろうと思った」と心境を説明する。
竹迫戦に向け、オーストラリアから招へいしたスパーリング相手と実戦練習を繰り返し地力を蓄えた。今回は13日から3週間、オーストラリアのブリスベンでスパーリング合宿を実施する。中重量級の選手も多くそろう絶好の環境という。枝川孝会長は「今の国本なら(オーストラリアでも)つぶされることはないと思う。京原選手に勝てば、次からは外国人選手を相手に試合していく。3年計画で世界挑戦させたい」とミドル級で世界奪取を夢見る。国本は3カ月前から週1回の英会話教室に通うなどボクシング以外の部分でも世界に羽ばたく準備を始めた。そういう意味でも日本王座V4戦は「負けられない」と力を込めた。