9月に東京・国立競技場で行われる陸上世界選手権のスペシャルアンバサダーである俳優の織田裕二(57)が6日、都内で取材会を開催した。「34年ぶりの東京。僕はこれが最後だと思っている。僕にとってはもう見られないと思っている貴重な東京大会を満喫したい」と語った。
注目選手については「日本人選手に期待しているのは皆さんと同じ」と語り、男子100メートル2大会連続ファイナリストのサニブラウン・ハキーム(東レ)や、女子やり投げ前回女王の北口榛花(JAL)に期待を寄せる。「サニが決勝に行ったり、ずっと見ている。最初、底抜けにチャーミングな青年で、世界一を獲りたいと素直に言った。無条件で応援したいと思った。北口選手も泣きそうな顔しながらダメかと思ったら逆転の投てきをしてしまう。彼ら人生変わりましたよね、あの一発で」と熱く語った。
日本での開催は07年大阪大会以来で、当時は現地キャスターとして奮闘。「怖いのは暑さ。本当に怖い」と苦笑いで振り返り「スタッフの半数を失う食中毒事件があった。暑さでエラいことになって、みんなで一致団結するしかない!と乗り越えた」と衝撃の事実をポロリ。大会の最後にはトラックに残っていた日本人選手から胴上げされた思い出も明かし、思い出に浸っていた。
世界選手権は9月13日に開幕。34年ぶりに東京に戻ってきた。「現場で、近くで見られることはない。ぜひいろんな競技があるので、そこを見てみてほしい」と日本中に呼びかけた。