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山口真由氏 オンラインカジノ事件化増の裏に捜査状況の変化「決済代行業者からどんどん行けるように」

スポニチアネックス 2025年2月6日 15時27分

 元財務省官僚で信州大の山口真由特任教授(41)が6日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、オンラインカジノをめぐる現状について解説した。

 昨年のM-1グランプリに進出した人気コンビ「ダイタク」吉本大(40)と、「9番街レトロ」のなかむら★しゅん(31)が、オンラインカジノで賭博をした疑いで、警視庁から任意の事情聴取を受けたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。2人は事実関係を認めているという。

 オンラインカジノは海外では合法で運営されていても、日本からアクセスして賭博をすることは法律で禁じられている。オンラインカジノをめぐる現状について、山口氏は「もともと日本は成長市場みたいになっていて、違法であるにもかかわらず、イギリスに次いで日本の人口が多いのではないかと言われていて…ネットカジノを潜在的にしている人口ですね。6000人を調査したら2.8%経験があったみたいな」と、手を出してしまう人が急増していることを明かした。

 警視庁では、2人以外にも複数の人物が関与した可能性があるとして捜査を進めている。山口氏によると、事件化するケースが増えている理由に、捜査環境の変化があるという。「警察の方も難しかったんですよ。なぜかというと、日本で違法、海外で合法だった時に、国際捜査共助といって、両方が違法、違法じゃないとできないんですよ。事実上、難しいと思われていたのが、今は決済代行業者から行けるので、実際に単純賭博の使用者もどんどん行けるようになっていて」と説明した。

 また最近では、卓球男子元日本代表の丹羽孝希も、オンラインカジノを利用した疑いで書類送検された。山口氏は「違法性の認識がなかったと、丹羽選手もおっしゃいましたけど、“違法だと分かりませんでした”というのは、判例では言い訳になりません」と断言。「“ホームページに海外では合法だとかグレーだとか書いてあった”。言い訳になりません」と続けた。

 パチンコなどと違う危険も指摘した。「24時間できるので、スロット、パチンコに比べても金額が大きくなってきていると言われている。負けた時の借金とかも。35歳未満の男性が多いらしいけど、気を付けなければいけないですね」と注意を促した。

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