ITジャーナリスト三上洋氏が6日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、吉本所属芸人が警察の任意聴取を受けたオンラインカジノについて現状を解説した。
昨年のM-1グランプリに進出した人気コンビ「ダイタク」吉本大(40)と、「9番街レトロ」のなかむら★しゅん(31)が、オンラインカジノで賭博をした疑いで、警視庁から任意の事情聴取を受けたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。2人は事実関係を認めているという。他にも複数の人物が関与した可能性があるとして、警視庁は捜査を進めている。
オンラインカジノは海外では合法で運営されていても、日本からアクセスして賭博をすることは法律で禁じられている。日本からのオンラインカジノでの賭博について、三上氏は「完全に違法でございます」と断言。「特に近年は警察が取り締まりをもの凄く力を入れています」と指摘した。
山口県阿武町で22年、新型コロナウイルスの給付金が誤送金された事件で、振り込みを受けた男が全額をオンラインカジノに使ったなどとして有罪判決を受けた。三上氏は「山口県の4630万円誤送金から、警察はオンラインカジノに対する取り締まり、プレーヤーに対しても、お金を送る代行業者にしても、宣伝する人にしても、どんどん摘発している」と説明し、「今回はもしかしたらその一環なのかも」と推測した。
三上氏によると、オンラインカジノへ手を染めるケースが増えている原因は、宣伝や広告の効果が大きいという。「ネット広告、ユーチューバー、インフルエンサーさんの宣伝みたいなものから入ることが多い。ネット広告などで、“気軽にできますよ”、ウェブサイトでは“グレーです。合法と違法の間です”みたいな、うその記述をして、やってみようみたいな宣伝が多い」と解説。「実際、捕まっているのが、ユーチューバーが動画で、体験記を出すことで視聴者を勧誘していたよという問題も発生しています」と問題視した。