将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第3局が5、6日の両日、東京都立川市の「オーベルジュ ときと」で指され、挑戦者の永瀬拓矢九段(32)が藤井聡太王将(22)=7冠=に敗れた。通算成績は永瀬の3連敗で、カド番に追い込まれた。
対局を終え、「終盤しびれてしまった。経験値が足りてない部分があると感じた」と述べ「一局一局勉強になってますので、精いっぱいやりたいと思います」とした。
先手永瀬、後手藤井で行われた第3局。角換わりの出だしから藤井が右王に。藤井が馬を作るなど気持ちよく攻めているように見えるが、攻守ともに陣形が不安定。永瀬は守りを固めつつ、攻撃のタイミングを図っていた。
途中千日手の可能性もあったが、藤井が回避して98手目△3六歩。永瀬はここぞの勢いで99手目▲8二銀から藤井陣の飛車を追い立て、馬のラインを生かした攻め筋を見せたが、藤井の王は中段へ。115手目▲3八銀と粘ったが、無念の投了となった。
第4局は15、16日、大阪府高槻市の「摂津峡花の里温泉・山水館」で指される。