【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】古巣・DeNAに復帰して2年目の筒香嘉智選手と、プロ入り2年目の度会隆輝選手。母校・横浜高の後輩2人に会えました。筒香選手に会うのは、自分が中日時代に対戦した18年4月以来でしょうか。「体調はどう?」などと聞きましたが、表情も明るく、体を仕上げてキャンプに臨んでいる印象ですね。
昨年はシーズン途中の4月に復帰。大リーグから日本に戻り、アジャストするのが難しい部分はあったはずです。周囲は単純に、かつて本塁打王に輝いた時代に戻せば、と思うかもしれませんが、そう簡単にはいかないのがバッティングです。
米では日本より球速の速い投手が相手。対応すべく試行錯誤していたでしょう。MLB仕様から再びNPB仕様へ。今年は2月のキャンプからチームと一緒に練習をしており、しっかり準備をして昨年より不安なく開幕を迎えられると思います。
度会選手は新人だった昨年、開幕から2試合連続本塁打と素晴らしいデビューを飾りました。ただ、すぐさま研究して抑え込みにくるのが1軍の投手。本人も改めて1軍のレベルの高さを痛感したのではないでしょうか。チームは日本一。ただ、その輪に自分は加われなかった。悔しさは胸に刻んでいると思います。「飛躍の2年目」へ、2人の活躍を心から願っています。(本紙評論家)