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巨人捕手陣に強力な「補強」 トレンド先取り400万円最新マシンで“実戦”キャッチング練習

スポニチアネックス 2025年2月7日 5時29分

 【追球ズーム ここにFOCUS】巨人のリーグ連覇&13年ぶりの日本一への「補強」は選手だけではない。昨年末に導入し、キャンプでは今春が初使用となる最新マシン「SPORTS ATTACK Elite eHack Attack」。タッチパネル操作で簡単に軌道を設定できるハイテク機器を使って新加入の甲斐拓也捕手(32)ら捕手陣が“実戦”練習を積んでいる。

 まるで投手が投げているようだった。ノーバウンドか、ワンバウンドかすぐには分からない。捕手陣は実戦と同じ感覚で捕球練習を繰り返した。

 キャンプでは今春初使用の最新マシン。内蔵コンピューターに記憶させた軌道をタッチパネルで簡単に選択することができるため、実戦と同じ「どんなボールが来るか分からない」状態をつくり上げることができる。ボールはマシン専用で少し軟らかい。第2クール初日に初めて“組んだ”大城卓は「凄い!めっちゃいい」と目を丸くし、「変化球の切れもいいし、実戦みたい。本物の投手を捕ってるような感覚になる」とうなった。

 約400万円をかけて海外から取り寄せた多彩な軌道を再現できるハイテク機材だ。数十種類のフォルダーにモーターの回転数や角度を独自にカスタマイズし振り分けることが可能。あらかじめ設定することで、同じ球種でもノーバウンド、ワンバウンドが即座に変更できる。投手の左右の変更もでき、新加入の甲斐は「凄いですよね。いい練習です」と目を輝かせた。

 コーチらが投げる従来の捕球練習よりも、切れのいい変化球で練習できるため村田総合コーチは「手投げよりもかなり試合に近い練習になる」と好感触。実松バッテリーコーチは「コースも球種も変えられて、ボールが来るまで、ノーバンかワンバンか分からない。より実戦的な練習」と効果を強調した。

 岸田、山瀬も含め1軍捕手陣が取り組み「凄くいい」と口をそろえた「シン・ストップ練」。投手陣を生かすキャッチングが磨かれていた。(小野寺 大)

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