豪快なフォームはロマンがあふれる。高卒2年目の明瀬が6日から一時的に、1軍キャンプの練習に参加。フリー打撃では60スイングで5本の柵越えを披露した。4日に国頭で行われた紅白戦でも右前打を放って、視察した新庄監督にアピールした19歳は「まだアピールが足りない。もっとアピールできたらいい」と眼光は鋭い。
鹿児島城西時代は通算49本塁打を放った右の大砲候補。今オフには千葉・鎌ケ谷での秋季強化練習で、左翼スタンドと外野ネットを越え、選手寮の駐車場にあった森本外野守備走塁コーチの車のフロントガラスを破壊した。「冗談で“センターに打てや”って言われました」と苦笑いを浮かべる。
口数は少ないが、ひた向きに練習に取り組む姿勢は、2軍の首脳陣からも評価は高い。この日の1軍練習に備え、休日だった前日は「寝てました」と、どこにも出かけずに疲労回復に努めた。15日の紅白戦にも出場する見込みで「そこで結果を出してアピールしたい」と前のめりだ。