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大谷翔平は「利用され、食い物にされた」水原被告に禁錮4年9月で検察側が会見「彼の行為は恥知らず」

スポニチアネックス 2025年2月7日 9時5分

 米カリフォルニア州の連邦地裁は6日(日本時間7日)、ドジャース・大谷翔平選手(30)の銀行口座から約1659万ドル(約25億円)を盗み、賭博の胴元側に不正送金したとする銀行詐欺罪などに問われた元通訳、水原一平被告(40)に対して禁錮4年9月を言い渡した。

 禁錮4年9月に加え、3年間の保護観察処分、賠償金として1800万ドル以上を支払うよう命じられた。賠償金には大谷への約1700万ドル、国税庁へ100万ドル以上の罰金が含まれる。

 量刑言い渡し後、同州のジョセフ・マクナリー連邦検事代理はメディアの取材に応じ「懲役刑と賠償金の両方を含む判決は、犯罪の重大さを反映しており、この種の犯罪行為に関与しようとする他の人々への強いメッセージとなる」と厳罰化が犯罪抑止になるとした。

 その上で「この事件は、残念ながら日常的に起こっていることの注目度の高い一例です」とし「悪辣な人物が、自分に寄せられた信頼を利用して、弱い立場の人物を犠牲にするのです」と糾弾。

 さらに「大谷氏は本件の被害者です。大谷氏は本件の被害者です」と繰り返し「私たちは何度も明確にしてきましたが、本日改めてその点を強調します」と大谷は今回の事件において被害者と断言。「彼はお金を盗まれました。彼は利用され、水原被告に食い物にされました」と強い口調で語った。

 続けて「水原被告は嘘をつき、不正行為を行い、盗みを働きました。彼の行為は恥知らずでした」と指摘。「本日、法廷で言及し、公開した1本の電話の中で、水原被告は大谷氏の銀行に電話をかけた際に自分が大谷氏であるかのように見せかけ、その身分を使って水原被告のブックメーカーにお金を振り込ませました。水原被告は大谷氏を装い、24回もこの行為を繰り返した。これは犯罪行為であり、水原被告単独による犯罪行為でした」と述べた。

 そして「水原被告は、大谷氏を利用しました。彼は事実上、大谷氏のマネジャーでした。通訳を務め、親しい仲間であり友人でした」と指摘。「水原被告は、英語を話せない大谷氏が米国の著名な野球界を理解しようと努力する中で、彼の弱みにつけ込みました」と厳しく断罪した。

 マクナリー氏は捜査に協力した関係機関に感謝の言葉を口にし「水原被告が犯罪行為の責任者であることを示すだけでなく、最終的に大谷氏が本件の被害者であること、社会で目にする多くの被害者のように利用され、盗難の被害に遭った人物であることを示すために、熱心に働きました」と語った。

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