MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーはドジャースがこのオフに大規模な補強を行ったことで、26年12月に期限を迎える労使協定(CBA)の次の交渉が改めて注目を集めており、サラリーキャップの欠如を懸念するファンのメールが寄せられていると明かした。
「この問題については注意深く見守る必要があります。懸念を和らげるためにできることがあるのかを検討し、今後も競争力があり健全なリーグを維持するために何が必要かを考えなければなりません」とオーナー会議後の6日(日本時間7日)に語った。
24年シーズンの最大の支出チームであるドジャースはワールドシリーズを制覇。ドジャースのぜいたく税対象となる年俸総額は3億5300万ドルに達し、1億300万ドルのぜいたく税を支払った。
一方、最も年俸総額が低かったアスレチックスは、ぜいたく税対象の年俸総額がわずか8400万ドル弱だった。「ドジャースは非常に優れた経営を行い、成功を収めている。彼らの行動はすべてルールに則ったものであり、ファンに最高のチームを提供しようとしている。その点は評価されるべき。しかし、私が受け取るメールを見ても、他の球団のファンが自チームの競争力に不安を抱いているのも事実。我々は、ファンが何かを懸念しているときには常に注意を払わなければならない。ただ、それをドジャースの責任だとする意見には私は同意しません」と付け加えた。
MLB選手会は長年サラリーキャップに反対しており、94年から95年にかけて7カ月半に及ぶストライキを決行、ワールドシリーズが中止される事態を招いた。次の労使協定のための交渉は26年春に開始される見込みだ。