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「無力だったあの頃の自分へ」Gran☆Ciel上丘鈴華 7thワンマンで見せる“努力の正解”【ソロインタビュー連載第1回】

スポニチアネックス 2025年2月7日 11時0分

 女性7人組アイドルグループ「Gran☆Ciel」(グランシエル、通称しえる)が、「私たちは売れる!」という貪欲なテーマを今年の最大目標に掲げた。2018年の結成から7年を迎えるものの、メンバーチェンジを経て、現在の体制は在籍3年の上丘鈴華と小林夢叶以外の5人が加入1年未満というフレッシュな布陣。昨年末にリリースした新曲「We Can」で勢いをつけ、挑む勝負の2025年。全メンバーそれぞれのソロインタビューを通して、彼女たちの覚悟に迫る。第1回は、上丘鈴華です。(「推し面」取材班)

――Gran☆Cielのソロインタビューは昨年6月リリースされた「はじまりのPARADE」以来2回目です。前回、グループとして年末のワンマンライブを満員にすることを目標に掲げていました。そのライブを終えて、目標についてどう感じていますか?

上丘「ありがたいことに、後ろの方までたくさんの方が来てくださって。当日までめっちゃ不安だったんです。『あまり人が来なかったらどうしよう」と考えちゃって。メンバーとも『え、どうする?』『緊張だね』と話してたんですけど、SE(登場時に流れるサウンドエフェクト)が流れ終わって自分たちがバーってステージに出た瞬間、後ろまで埋まっているのを見て、個人的には目標達成かなと思いました。ただ、次のワンマンではもっとたくさんの方に来ていただいて、もう入りきれないくらいギュウギュウにしたいです。それが次のリベンジですね」

――6月1日の神田スクエアホールでの7thワンマンに向けて成長を見せていくということですね。

上丘「はい!」

――分かりました。年末のワンマン終盤にすごく熱い声援を受けていたのが新曲「We Can」でした。12月のリリースから約1ヶ月半が経った今、改めて推しポイントを教えてください。

上丘「そうですね。この曲はみんなで声を出せる部分が多くて、『We Can』というフレーズを繰り返したり、『Hey Boys』『Hey Girls』『Hey All』などみんなで一緒に~!!って一体感を感じられるパートが多いです。1人じゃない、みんなで作り上げている感覚になれるところが私の推しポイントです」

――この曲は「Future」「Yakusoku」から続く三部作だと伺いました。その3曲の物語性があることで、ライブ構成にも影響はありましたか?

上丘「ライブでこの3曲が並ぶと、流れがすごく美しいんです。自分で言うのもアレですけど、『私たちの曲、めっちゃかっこいい!』って思います(笑)起承転結がしっかりしているので、ぜひ3曲を並べて聴いてほしいです」

――ありがとうございます。それでは、ワンマンライブで新たに加わった佐藤優衣さんについて伺いたいのですが、どんなメンバーですか?

上丘「一言で言うと、『肝が据わっている』子です。体は細いのに、魂がどっしりしているイメージですね。1、2ヶ月で15曲くらい覚えてくれて。ゆいゆいにとってダンスの経験はあったけど、マイクを持って歌うとなるとまた違ってくるじゃないですか。マイクを持って歌うのも初めてだったのに、本番で笑顔を欠かさず、表情の作り方もすごくうまい。ライブを振り返る動画を見てそう感じました。普通だったら緊張しちゃって飛んだりとか、場所分かんなくなっちゃったりとか絶対するのになんかそういうのが一切感じられなくて。『あれ?本当に前からいたんじゃない?』って思うくらい貫禄がありました。ただ、キャラクターとしては全く新しいキャラクターなので、新しい風を運んできてくれたと思っています」

――即戦力として心強いですね。

上丘「本当にそうです。加入してくれて感謝しかありません」

――ありがとうございます。年が明けてからのエピソードをお伺いしたいのですが、爆笑したり感動したりした出来事はありましたか?

上丘「日々の出来事が多すぎて、これ!っていうのが思い浮かばないんですよね。でも、最近だと、ミッフィーの1番くじを引きにメンバーと何件も回ったけど全部売り切れで(笑)」

――それ気になります!どこで回られたんですか?

上丘「ミッフィー大好きな益田くるみちゃんとドン・キホーテやコンビニを3件くらい回りました。でもどこにもなくて。『やばい!無い!』って言って。お互いに近所のコンビニにあったら連絡しようと言ってその日は解散したんです。けどやっぱり見つからなくて。そしたら、くるみちゃんのお父さんが地元で18回引いて、くるみちゃんと私が欲しいと言ってた景品を当ててくれたんです!『ワァ!』って大喜びしました(笑)」

――本当にほっこりするエピソードですね。

上丘「こんな感じで楽屋でもいろんな話をして爆笑したり、『最近のドラマ何見てる?』というのもありますね。本当に家族のような存在です」

――2025年「私たちはできる(We can)」という目標を教えてください。

上丘「私たちは売れる!ズバリ、これです。新年早々、メンバーと運営の方々でワンマンの振り返りをした時に、「今年は売れる年に絶対していこう」と話し合いました。今までより2段階、3段階、いや、4段階一気にギアを上げて走りきりたいです」

――その起爆剤となるのが6月の7thワンマンライブです。会場の神田スクエアホールは小林夢叶さんとともにステージデビューした思い出の場所ですよね。

上丘「恥ずかしすぎて思い出せない(笑)。本当に。優衣ちゃんを見てすごいなと感じたのも、私がデビューライブで3曲しか披露できなかったんです。何十曲ある中から3曲だけでした。本当はもっと多くの曲をやってほしかったし、中盤から出てほしいと期待されていたと思いますが、応えられませんでした。

ミュージカル的な経験はあったものの、歌もダンスも未経験だったんです。アイドルとしてのステージパフォーマンスは初めてでした。腕や足の動かし方から勉強を始めたので、ステージに立ったときには何をすべきか全くわからず、頭が真っ白になってしまいました。練習では場所がわかっていても、本番では飛んじゃって、先輩に『こっちだよ』と教えてもらうくらいのデビューでした。

今振り返ると、恥ずかしい気持ちもありますが、あの経験があったからこそ今があると感じます。その当時の自分に『もっと頑張り方を見つけてほしい』と伝えたいです。当時はどう頑張ればいいのか分からず、ダンスの勉強方法も見つけられませんでした。まるで鉛筆の使い方がわからないような状態でしたが、それでも努力しなければならないという気持ちは常にありました。

努力の方向性によって成長の先も違います。最近はその方向性が見えてきましたが、当時はがむしゃらにいろいろな方法を試していました。鉛筆が使えないからシャーペンを試すように様々なことに挑戦していました。もっと多くの方法があることを過去の自分に伝え、『努力の方向性を探しなさい』と言ってあげたいです」

――最後に7thワンマンへの意気込みをぜひお願いします。

上丘「過去の自分を越えられるようなライブにしたいと考えています。具体的には、過去の自分が『努力の方向性が正しかったんだ』と確信できるようなステージにしたいです。また、観客の方々にも『上丘鈴華がこうやって育ってきたんだ』と感じてもらえるようなワンマンライブを必ずお見せします」

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