中日から移籍した巨人のライデル・マルティネス投手(28)が7日、宮崎キャンプでブルペン入り。スプリット、スライダー、シンカーを交えて32球。仕上がりは「8割から8割5分」と表現も、周囲は驚きの声を上げた。
4年総額50億円規模の超大型契約で入団し、守護神として期待される右腕の今キャンプ初のブルペン入り。見守った阿部監督は「とんでもねえな。初ブルペンの割に凄い球を投げていたからね。(スプリットは)遠目から見ても落ちているのがわかる」と驚嘆。キャッチボール相手を務めた戸郷も「ばけもん。どれだけ下がっても、なかなか見ない球の軌道。初めての衝撃」と舌を巻いた。
志願してボールを受けた岸田も「コースと高さを間違えない。あの球種の精度であのコントロールは凄い。(スプリットは)角度があって、このまま落ちてくるのかなと思ったら、その高さからさらに落ちてくる。ギリギリノーバウンドで捕れるところに全部来る。(直球は)150キロは出ているのかな」と証言した。
助っ人右腕は「毎年、基本的にオフシーズンも毎日練習をしている。非常に早くできあがっている」と例年より約1週間早い仕上がり。「練習もめちゃくちゃやるみたいだし、いい相乗効果になると思いますよ」と指揮官。マルティネスは「あと2回、もしくは3回ブルペンで投げて、シート打撃に準備できたらいい」と青写真を描いた。