元兵庫県明石市長の泉房穂氏(61)が7日、ニッポン放送「泉房穂の情熱ラジオ」(金曜後6・00)に生出演。医療費が高くなった患者の負担を抑える「高額療養費制度」の負担上限額の引き上げについて、政府、与党が方針を修正する調整に入ったことを受けてコメントした。
厚生労働省は自己負担の上限月額を今年8月から段階的に引き上げる方針を示したが、がん患者団体らから強い反対が続出。石破茂首相は4日の衆院予算委員会で「当事者の理解を得ることは必要だ。最大限努力する」と述べた。
泉氏は「医療費の問題はどこから物を見るかで違ってくる」とし、「高額療養費は急に負担が重くなると治療を断念せざるを得なくなるので丁寧さがいる」とコメント。続けて「日本はヨーロッパに比べてやたら開業医が多い。ヨーロッパの多くの国では医者はほとんど公務員ですから、びっくりするほどの給料はもらわなくて。臨機応変に感染症だったら対応していく。しかし日本は開業医が中心なので、コロナの時も開業医が協力したかというと慎重な方も多かった」と私見を語り、「ヨーロッパのように医療を公務員化する、公化していった方がいいと感じた」と明石市長時代に実感したことを明かした。
「今は医師会や開業医が中心になってしまっているので費用の問題もかなり高額にならざるを得ない面があって。そこを公(おおやけ)制というのかな、にしていってもいいというのが私の観点」と話していた。