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ビートたけし 芸人がもてはやされた時代は「終わるべくして終わった」お笑い業界は「氷河期に入って…」

スポニチアネックス 2025年2月7日 21時3分

 お笑いタレントのビートたけし(78)が7日、東京・浅草の東洋館で行われた若手芸人を発掘する「第7回ビートたけし杯 お笑い日本一」に審査員として出席。オープニングでお笑い界への思いを語る場面があった。

 審査員としてオープニングに登場したたけし。客席や劇場を見渡しながら昔話に浸りながら、会場の笑いを誘った。

 たけしが「いよいよテレビも…」と最近世間を騒がす話題に触れると、「一番聞きたいところですね。まずは生島ヒロシからお願いします。一個一個お願いします」と、ナイツ・塙が誘導。再度、会場は笑いに包まれた。

 笑いが収まると、少し低い声のトーンで「演歌歌手とか、歌手の皆さんがいい時代があって、それが、いつの間にかお笑いが出てきてダメになって。そのお笑いも、今んとこ、YouTubeとかいろんなものが出てきて、ダメになって…」とたけし。「今、漫才とかお笑い目指してる人は、氷河期に入ってきたんだな。でも、まあ、基本的に笑いっていうのは、そういう所で頑張るのが普通」と会場を見渡し、「俺なんか運がいいから、物凄いチヤホヤされて、悪いことばかりしてたけど。そういうのは、終わるべくして終わったんだと思う」と自身の考えを冷静に語った。

 自身のこれまでの歩みを振り返りながら「いい思いしたけども、これから芸をやる人は厳しいけども、本当は一番芸事に力が入って、本当の芸人さんが出てくるようになると期待」と若手に希望を託した。

 この日のチケットは前売りで全て完売。当日券の発売もなかった。満席の客席を見渡し「この浅草も皆さんのおかげで、今日も大会ができるようになりました。ありがとうございます」と感謝を伝えた。

 この日、オッパショ石、元祖いちごちゃん、サイヤング、サルベース、ジグザグジギー、シティホテル3号室、TCクラクション、ハマノとヘンミ計8組がネタを披露した。

 優勝は「ハマノとヘンミ」「シティホテル3号室」と初めて2組が選ばれる異例の展開。「ウケてたのこれだけ。2組だから賞金は半分だ!」とたけしが声を上げると会場は大盛り上がり。未来のお笑い界を背負う新星が2組も誕生した。

 同載実行委員会名誉顧問のビートたけし、高田文夫、ナイツが審査員を務めた。

 

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