元NHK職員で、お笑いジャーナリストとして活動するたかまつなな(31)が7日、ABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)に生出演。奈良公園での開催が決まった「無料K-POPイベント」について私見を述べた。
奈良県は、韓国との友好を深める狙いで今年10月に「日韓国交正常化60周年及び奈良県と忠清南道の友好提携15周年を記念する音楽交流イベント」の開催を企画。事業費が2億円超に上るとして、事業の妥当性に疑問の声が上がっていた。
今月、奈良県の山下真県知事は予算を3000万円に圧縮する案を提出。入場料の有料化やクラウドファンディング、開催地の変更なども検討しているという。
この日出演した奈良県議会議員の永田ゆづる氏は、イベントのターゲット層について聞かれると「誰にするか決まっていなかった。そして今も決まっていない」と発言。奈良県民のためのイベントなのかどうかすら明確になっていないため、県の予算を使うことに難色を示した。
さらに、なぜ奈良公園でK-POPのイベントを開催するのかという根本的な疑問について議論する中、たかまつは「戦略が見えないことが問題ですよね」と指摘。
「世界から注目してもらうために海外メディアも呼びます、奈良公園をもっと知ってもらう必要があるとかだったら、有名な人にできる限り来てもらって…とか。そのお金を回収できる宣伝費になると思うんですけど、結局、ちょっとクレーム来たから3000万に下げましたって…」と大幅に引き下げられた予算に言及した。
そして「もともとの思いとか戦略はどこにあるの?」と訴え、「本当にビジョンが明確だったら、“これは一流のアーティストを呼ぶために絶対に必要な予算なんです。みなさん理解してください”ってなると思うんですけど。そうじゃないってどういうことなんだろうなって思います」と苦言を呈した。