◇シンガポール・スマッシュ第9日(2025年2月7日 シンガポール・スポーツ・ハブ)
混合ダブルスの決勝が行われ、松島輝空(17)、張本美和(16=ともに木下グループ)組は1―3で林詩棟(リン・シトウ、19)、クアイ・マン(21)の中国選手組に敗れて準優勝だった。
強豪・中国ペアの壁は厚かった。17歳の松島と16歳の張本美の10代の「そらみわ」ペアは頂点に一歩届かず、接戦の末に第4ゲームで敗戦が決まると思わず天を仰いだ。
第1ゲームは息の合ったプレーで、11―8で幸先良く先取。このまま流れに乗りたいところだったが、続く第2、3ゲームを連続で奪われる。第4ゲームでは終盤に追い上げを見せて9―10まで迫るも、松島の強烈なフォアハンドドライブは無情にもオーバーした。
日本の次世代を担う2人。張本美は「お互いどういうボールが得意、苦手というのが分かってきている」と明かす。1月のWTTスターコンテンダー・ドーハに続く2勝目はお預けとなったが、世界トップ選手が集った舞台で存在感を示した。
張本美は「試合の調子や状態は悪くなかったと思うけど、3ゲーム目を追いついてから取れなかったのが悔しい。前回よりも成長していると思うけど、まだちょっと足りない」と振り返り、松島は「正直、決勝まで行くと思っていなかった。去年は中国で簡単に負けてしまったので、今回決勝では前よりは競ることができた。しっかりと次の世界卓球で勝てるように頑張っていきたい」と次戦を見据えていた。