ビートたけし(78)が7日、東京・浅草東洋館で、若手芸人を発掘する「第7回江戸まちたいとう芸楽祭 ビートたけし杯 お笑い日本一」の審査員を務めた。
ナイツの塙宣之(46)と共にオープニングトークに登場するといきなり「テレビもそろそろ…」と切り出し、さまざまなトラブルに揺れる現在の芸能界に言及。これに塙が「一番聞きたいとこですね。まずは生島ヒロシさんから」とあおって笑いを誘った。
続けてたけしは「歌手の皆さんがいい時代があったけど、お笑いが出てきて(歌手は)ダメになって。そのお笑いも、YouTubeとかいろんなものが出てきてダメになって。芸人を目指す人にとっては氷河期なのかな」と時代の移り変わりを回想。「俺の時代は運が良くて、物凄いチヤホヤされて、悪いことばっかりしてたけど。そういうのは、終わるべくして終わったんだと思う」と、中居正広氏(52)ら大物タレントによる最近の不祥事を想起させながら私見を披露した。
コンテストには約400組から選ばれた8組が出場。だが、たけしは中間講評で「本当に笑えねえな。これほど笑わない劇場も珍しい」と苦言。優勝はその後に出場した「ハマノとヘンミ」「シティホテル3号室」に決めたが「見るに堪えられたのが、この2組ってこと」とバッサリ。一方で「力道山の時代と今のプロレスとの違いと同じで、今の方が技(ネタ)は高度になっている。売れる理由はやめないこと」とエールも送った。(鈴木 元)