37歳の代表入りに向けて最高のシーズンを過ごす。ソフトバンクの柳田が7日、キャンプを視察した侍ジャパン・井端監督から熱いエールを送られた。
侍の指揮官が2026年春に予定されているWBCでの代表復帰について言及。「体の調子だったり、ちょっと良ければまだまだ入ってくる可能性があると思います。本人にもその辺はしっかりしゃべらせていただきました。1年間、見ていきたいと思います」と期待を込めて語った。
背番号9は「いい結果を残してそういう候補に入れるように頑張ります。(今日は)普通に話してという感じです。いい結果を残したい」と思いを口にする。21年の東京五輪では金メダルに貢献。故障などによりWBCに出場したことはないが、経験豊富で抜群の存在感も誇っている。
古巣を視察した松田野手総合コーチも「25年に凄い素晴らしい結果を出して(選考の際に)悩ませてほしいと思います。本番ではベテラン選手のあり方、立ち位置も大事」と期待を寄せた。柳田にとっては強くリスペクトする先輩で、松田コーチ自身も19年のプレミア12では最年長の36歳として、世界一の貴重なピースとなった。
この日は気温6度の寒さで途中から雨が降る中、山川と特守を行った。ノルマの200本を終えると、白い息を吐きながら「楽しかったです」と充実感を漂わせた。昨季は右太もも裏を痛めて52試合の出場にとどまった。まずは今季、完全復活を遂げる。 (木下 大一)
≪山川、周東にも熱視線≫
○…井端監督が前回WBC組にも熱視線を注いだ。ソフトバンク勢の山川、周東について「日本を代表する打者と足のスペシャリスト。(周東は)近年、打つほうでもレベルを上げてきていますんで」と期待のコメント。また、独自調整が認められているS組でキャンプには不在だった近藤に関しては「最高の打者だと思う。昨年、ケガがあったので、その辺だけ気をつけてくれれば」と話した。
≪松田コーチは「新鮮な気持ち」≫
○…侍ジャパンの松田野手総合コーチも井端監督とともに視察。解説者として何度も古巣の練習は見てきたが、コーチとして動き回り「新鮮な気持ち。たくさんいい選手がいると改めて感じた」と語った。WBCに出たいと意欲を示す選手が多くいたという。「凄くありがたかった。そういう選手と井端監督と世界一を目指したい」と熱く話した。