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阪神・藤川監督 初実戦で早くも本番モード!3番・輝、4番・森下、5番・大山の新クリーンアップ起用

スポニチアネックス 2025年2月8日 5時17分

 早くも本番モード!?藤川球児新監督(44)は春季沖縄キャンプ第2クール2日目の7日、きょう8日の宜野座、具志川組合同紅白戦(宜野座)では戦力を均等に分けず、白組に実績組を並べる異例のガチオーダーで臨むことを明言。初采配にも注目が集まる25年初の実戦だ。3番に佐藤輝、4番に森下、5番に大山を起用。新指揮官が年明けから構想に掲げていた新クリーンアップを含めた新打線のテストを開始する。

 藤川監督がいきなり本気のオーダーを組んだ。きょう8日の合同紅白戦のオーダーを発表。白組のクリーンアップに、年明けから構想に掲げていた新しい布陣を敷いた。3番に佐藤輝、4番に森下、5番に大山を並べた。その意図をこう明かした。

 「自分自身が見てみたいのと、ある程度、(打順を)伝えている状態なので。それを崩す理由があまりないというか。みんなが“出ます”と言ったので。彼らのここまでの取り組みを見ても、コンディションも凄くいいし、そういう意味ではやる気に満ちあふれるところが見られる」

 南国とは思えぬ冷え込みに襲われた一日の終わりを、選手への期待で締めくくった。この時期の紅白戦は、戦力を均等に分けるケースが多い。そんなセオリーに縛られず、信じた道を進むのが藤川流。主軸トリオの前には、1番に近本、2番に中野を置いた。白組のラインアップに公式戦さながらの空気感をつくり出した。

 「(打順のたたき台をつくった)打撃コーチともずれがなかった。少し動かしたけど」

 佐藤輝を1番や2番でテストした昨秋キャンプの紅白戦とは、明らかに様子が違った。

 勝負強さを買われて新しい打順での1年が始まる森下は、大役にも平然としていた。「紅白戦なので、そこまで思いはない。やれることをやりたい」。昨年11月の国際大会「第3回プレミア12」では全試合で侍ジャパンの4番を務めたホープにとって、実戦形式の打順は取るに足らないこと。さらに、今春のキャンプ序盤はアピール不要とばかりに、6日の練習後には「紅白戦なので自分のやりたいようにやって、別にどん詰まりでもいいんじゃないですか」という結果度外視宣言も飛び出していた。

 現在は内側からバットを出す「インサイドアウト軌道」のスイングづくりに重きを置く。フリー打撃はセンター返しを徹底。この日の柵越えが、42スイングで6本にとどまったのもそのためだ。大卒3年目、24歳らしからぬハートの強さこそ最大の武器。藤川阪神の主砲にふさわしい頼もしさだ。(倉世古 洋平)

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