阪神の新外国人野手・ヘルナンデス(メキシカンリーグ)は紅組の4番として、実戦デビューする。キャンプインから1軍戦力として高めてきた評価を不動のものにしようと、気合を入れていた。
初陣に向けて、この日も最高気温14度止まりの寒さにも負けず、志願の早出で打撃マシンを相手に特打を敢行した。屋外フリー打撃でも56スイングで柵越え7本。中堅方向を中心に振り回すだけではないミート力を藤川監督にもアピールした。投内連係では三塁のポジションで身長1メートル93の巨体を揺らしながら機敏な動きも披露した。
藤川監督も「あす、あさってに思いを込めてくる選手もいる。個々に思うことはあるけど、ヘルナンデスもそうだし、具志川から来る選手もそうなので、楽しみ」と期待を寄せた。「疲れもないし、コンディションはいい」と語る28歳がレギュラー獲りへ向けて好発進を目指す。(鈴木 光)