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サウジと契約のカネロは「奴隷」“対戦消滅”のユーチューバーが批判 カネロ反発「本物とだけ戦う」

スポニチアネックス 2025年2月8日 8時48分

 世界的人気を誇るユーチューバーでプロボクサーのジェイク・ポール(28=米国)が7日(日本時間8日)、自身との対戦が“消滅”したスーパーミドル級3団体統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス(34=メキシコ)を「奴隷」と批判した。

 サウジアラビア国営のボクシングイベント「リヤド・シーズン」を主催する同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官は7日、カネロと4試合のプロモート契約を結んだと発表。カネロが5月にポールとの対戦に合意したという米スポーツ専門局ESPNなどの直前報道を否定する形となっていた。

 ポールは自身のSNSで「カネロ・アルバレスはジェイク・ポールをだまし、米国の地で彼を応援するメキシコ人のプライドなど顧みず、所有された奴隷となっている。彼がキャリアを通じて、リング外でボクシングというスポーツのために何もしてこなかったことを考えれば驚くことではないが」と、カネロがサウジの“オイルマネー”に囚われたと言わんばかりに批判。ポールも11勝(7KO)1敗ながら対戦相手はユーチューバーや元アスリートらが中心で、昨年11月には衰えが顕著な元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン氏(58=米国)に判定勝ちして注目とともに批判を集めているが、「俺はボクシング界のニューフェースだ。俺抜きで25年のビッグマッチはあり得ない。全てのイベントが失敗し、赤字になったとき、誰がこのスポーツの王者なのか気づくだろう」などと自信満々に記した。

 一方、カネロはポールの投稿に激しく反発。米リング誌が公開した動画で「みんな、このクソユーチューバーの言うことには耳を貸すな。俺は本物のファイターとだけ戦う」などと話した。

 ESPNによると、カネロは5月4日にサウアジアラビアのリヤドで元2階級制覇王者ジャーモール・チャーロ(34=米国)かWBOスーパーミドル級6位のブルーノ・スラーチェ(26=フランス)と戦い、9月13日に米ラスベガスのNFLレイダーズの本拠アレジアント・スタジアムでWBA世界スーパーウエルター級王者テレンス・クロフォード(37=米国)と対戦する予定という。

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