大リーグ機構(MLB)が二刀流登録のルールを変更していたことが8日までに判明した。今季は2023年9月以来の投手復帰を目指し、本格的な二刀流復活が期待される大谷翔平投手(30)を擁するドジャースにとっては追い風となる。
MLBと選手会は、2020年から「二刀流選手登録」を新設。二刀流選手登録は、前年かその年に投手で20イニング以上、野手で20試合以上の先発出場が条件だった。ルール新設初年度こそ過去2シーズンに遡っての成績が適用されたが、昨季右肘手術で投手としての出場がなかった大谷は、これまでのルール通りなら今季開幕時は二刀流選手登録ができなかった。
しかし、MLBの二刀流選手登録のルールの定義が改定。MLBは公式サイト内で「選手が二刀流選手の指定資格を得るには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。現在のMLBシーズンまたは過去2シーズンのいずれかで、少なくとも20イニングを投げていること。現在のMLBシーズンまたは過去2シーズンのいずれかで、少なくとも20試合を野手または指名打者としてスタートし、そのうち少なくとも3打席に立っていること」と説明している。大谷はエンゼルスに所属していた2023年に投手として23試合に登板して132イニングを投げ、10勝5敗、防御率3.14。野手としては135試合に出場して打率.304、44本塁打、95打点の成績を残しており、今季の二刀流登録のルール適用に支障はない。
大谷が開幕時から二刀流選手登録となることで、ドジャースは出場選手登録の26人の枠を有効に活用することが可能。開幕時から大谷以外の投手を13人登録することが可能となり、投手起用に幅を持たすことが可能となる。