ヤクルトの1軍キャンプ（沖縄・浦添）に臨時コーチとして参加している古田敦也氏（59）が第3クール初日となった8日、今キャンプで初めてブルペン捕手を務めた。球を受けたのは、球界最年長左腕の石川雅規投手（45）。恒例となった“キャンプ限定バッテリー”を今年も結成し、18・44メートルの距離を隔てて石川はレジェンドから大きなパワーをもらった。
「ナイスボール！」
ブルペンに古田氏の声が響くと、石川はうれしそうに小さくうなずいた。計21球。最後はしっかり握手を交わし、特別な時間を締めくくった。「良い緊張感。凄く刺激になるし、初心に戻れるし、背中を押してくれる良いスイッチになる。楽しい時間を過ごせました」。石川にとって古田氏は恩人で、現役時代はもちろん監督と選手としてもたくさんの思い出がある。
自身24回目となるキャンプでは初日から精力的に投げ込みを敢行し、実戦登板に向けた準備を進めている。「古田さんはいつも気に懸けてくださる。結果を出すことが恩返しになる」と石川。キャンプ後半戦に向けて、モチベーションが一気に高まった様子だった。