NHK福祉大相撲が8日、東京・両国国技館で行われ、初場所中に引退した照ノ富士親方(元横綱、伊勢ケ浜部屋)がトークイベントに登場した。引退発表から約3週間が経過したが、現役時代と同様に毎朝稽古場で後輩らを指導しており「あまり変わったことはないですね」と感想を述べた。
イベントでは波乱万丈の14年間の力士人生を振り返り、入門当時の丸刈り姿が画面に映し出されると「(自分の)子供に似てますね」と苦笑いを浮かべた。
大関から序二段に転落して、そこから横綱にまで上り詰め、1人横綱として20場所を務めた。「10回の優勝と、次の横綱が出てくれるまで頑張ろうというのを意識していた。今回でそういうタイミング(新横綱誕生)だったし、やれることはやったと思う」と話すと、館内から万雷の拍手を浴びた。エンディングでは新横綱の豊昇龍(25=立浪部屋)から花束を贈られ「千秋楽の3番はいい相撲を見せてくれた。これからも土俵上でワクワクさせるような相撲を取ってくれると期待しています」とエールを送った。
※収録の模様は2日23日午後4時半からNHK総合(一部地域をのぞく)で放映される。