◇カーリング日本選手権第7日(2025年2月8日 神奈川・横浜BUNTAI)
男子準決勝でロコ・ソラーレが昨年優勝のコンサドーレを5―4で下して9日の決勝に進出した。
第8エンド(E)を終えて3―4。苦境の終盤で女子のロコばりの勝負強さを見せた。不利な先攻の第9Eに1点スチールして追いつくと、再び先攻の第10Eはナンバー1ストーンを巡ってメジャー計測に。わずかな差を制して男子のロコが日本一に王手をかけた。
選手だけでなく、チームの運営法人の代表理事を務める本橋麻里さんも、コーチ席で勝利を見届けて涙を流した。「本当に良かった。選手は気づいてないかもしれないけど、この1週間、大きく成長している」とし、「コーチと選手とロコ・ソラーレのお姉さんも本当に応援してくれているので、チーム・ロコで頑張りたい」と話した。
最後は計測というハラハラの展開。「私の心臓も年々弱くなっている。時が止まったような、本当に長く感じました」と振り返る。「私も年々、心が優しくなりすぎたのか、親心が半分入りながら見ていて、常に心が動いている状態。親のような気持ちで見ているから、ここで涙を見せてしまっています」。日本一を懸け、9日はSC軽井沢クと対戦する。