◇女子アイスホッケー ミラノ・コルティナ五輪最終予選グループG第2日(2025年2月8日 北海道苫小牧市・nepiaアイスアリーナ)
第2戦で世界ランキング7位の女子日本代表「スマイルジャパン」は同20位のポーランドを6―0で下して2連勝を飾り、第3戦を待たずに4大会連続5回目の五輪出場を決めた。全競技を通じて、日本勢で最初のミラノ・コルティナ五輪出場権獲得となった。
第1ピリオド(P)5分に前田涼風(道路建設ペリグリン)のゴールで先制すると、得点を重ねてこのPを終えて6―0。第2Pは両チーム無得点で、最終第3Pも余裕を持って逃げ切った。
初めて準々決勝進出を果たした22年北京五輪の代表23人からは、3大会連続で主将を務めた大沢ちほ、点取り屋の久保英恵ら11人が抜けた。今大会のメンバーは平均年齢23・7歳。選手が大きく入れ替わり、DF小池詩織主将(道路建設ペリグリン)は「コミュニケーションを取ることに苦労した」と明かす。世代間のギャップを取り払う中で大きな役割を果たしたのが「性格診断」だった。
今季、相互理解のためにメンバー全員を16の性格タイプに分類する「MBTI診断」を実施した。インターネット上で若者を中心に人気となっているツールを使い、各自がキャラを明確化。性格に合わせ「盛り上げ隊」「アイデア係」など5つの班に分かれ、それぞれが強みを生かした役割で結束を強めた。同時に診断結果が共通の話題となって距離も縮まり、夢舞台への道を切り開いた。