俳優の野間口徹(51)が、8日放送の日本テレビ系「メシドラ~兼近&真之介のグルメドライブ~」(土曜前11・55)にゲスト出演し、自身の役者人生を振り返った。
数々のドラマ、映画で名バイプレーヤーとして活躍する野間口。俳優人生のアップダウンは「ないね、ない」といい、「そういう気持ちでいなきゃなとも思っている」と率直に打ち明けた。
「現状維持」がモットーで、大きな目標を立てることもないというが、「人間としては、30歳までにCMなりドラマなり、メディアの仕事に出られなかったら役者を辞めると決めていて」と、自分なりに区切りを決めていたことを明かした。「それは叶ったから、29の時に」といい、「続けよう、あと5年」と、今度は35歳までの目標を設定したという。
それは、アルバイトの“卒業”だった。「35までバイトを辞められなかったら、もう仕事を辞めると決めて。35になる直前に、奥さんが“もう辞めていいよ”って言ったから、辞めた」。タイムリミットぎりぎりだったといい、「34歳10カ月くらいまでやってた」と説明した。
映像作品では、07年から放送された岡田准一主演のドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」で、公安の警察官を演じて存在感を発揮。ここから仕事が好転し始めたが、当時の野間口は困っていたという。「『SP』さ、いっぱい出させてもらったけど、そのころなんて“うわあ、またバイト行けねえや”って思ってたもんね。“また今日も行けない…稼ぎがなくなる”って思ってたもん」。まだまだアルバイトが稼ぎとして大きかったため、生活が苦しくなる心配もあったという。
野間口の苦労話に、「EXIT」兼近大樹も「売れ出した若手芸人とまったく同じ悩みですね」と共感。「俺も出だしの1年間くらい、交通費がないとか。“入り”がないから」と経験談を語った。
野間口は「でも、あらゆる先輩から“売れかけが一番、貧乏だから”って言われて、それを信じてやっていた。そのころ、子供もいたしね。一番上はもう生まれてたし」と、踏ん張り時の思い出を振り返っていた。