◇富士フイルム・スーパー杯 神戸0―2広島（2025年2月8日 国立競技場）
シーズン開幕を告げる今季初の公式戦が行われ、昨季リーグ連覇と天皇杯の2冠を達成した神戸と同リーグ2位の広島が対戦した。0―2で敗れて5年ぶり2度目の大会制覇はならなかったものの、この試合で今季横浜Mから移籍してきた神戸DF小池裕太（28）が3トップの左FWでスタメン出場。後半19分までプレーした。
本職は左サイドバック（SB）だが、昨季横浜Mでも同ポジションでプレーした経験があり「沖縄キャンプでも1試合（左FWを）やりました」と小池自身は意に介さず。吉田孝行監督は「可変のウイング。チーム事情もあって、足りないポジションもたくさんあるし、色々な現状を踏まえて判断した」と説明し、タスクとして守備での立ち位置やクロスからのチャンスメークを与えていたという。
昨季の同杯では右SBが本職のDF広瀬陸斗が同ポジションで起用され、シーズン開幕後の戦術幅拡大につながった。「上手くいかなかったことが多いけど、チームとしては危機感を持つ一戦になった」と小池。シーズン最後に大輪の花を咲かせる、その種を蒔いた試合になれば良い。