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この外国人投手を覚えていますか!?小林至氏に「もう辞める」と直電したメジャー最多勝右腕

スポニチアネックス 2025年2月8日 21時0分

 東大卒の元ロッテ投手で、ソフトバンクの球団幹部を経て現桜美林大教授の小林至氏(56)が自身のYouTube「小林至のマネーボール」を更新。「悪い思い出の方が記憶に残る」と浮かんだ助っ人右腕を明かした。

 ブラッド・ペニーは2006年にドジャースで16勝を挙げて最多勝(タイ)を獲得。メジャー通算119勝をひっさげ、2012年に34歳でソフトバンク入りした。

 小林氏は編成の責任者で、ブルペンで投球を見た際はそのスピン量に「この重そうな球は日本人ではホームランにできないだろうな」とほくそえんだ。

 ところが“敵”はどこに潜んでいるか分からない。

 日本初登板は4月4日の楽天戦。ローテーション通りだから仕方ないが、雪のちらつく仙台で、ペニーは3回1/3を投げ7安打6失点(自責4)。足でもかき回されてイラつき、イニングの途中で自ら「肩が痛い」と訴えてマウンドを降りてしまった。

 小林氏が直接聞き取りをすると、肩痛よりも軟らかい日本のマウンドが合わないという。

 説得を試みたが、ゴールデンウィークの札幌遠征中だった小林氏の携帯電話に直接かけてきて「もう辞める」と伝えてきたという。

 結局、日本では通算1戦0勝1敗。

 実績のあるメジャー経験者にありがちな日本の野球になじめないパターンだった。

 ただ、ペニーはブチ切れての退団ではなく、日本のマウンドでは投げられないと冷静に判断した上での決断で「これ以上私にお金を払い続けるのは球団も無駄だろうから残りのお金は放棄する」と契約の打ち切りを申し出た。

 2023年には同じようにメジャーで実績のあるトレバー・バウアーがDeNAで10勝を挙げた。

 小林氏は「日本のマウンドも(メジャー仕様で)硬くなったので、ペニーも今ならどうだっただろうか」と、残念がった。

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