政治ジャーナリストの田崎史郎氏が8日、日本テレビ系情報番組「ウェークアップ」（土曜前8・00）にリモートで生出演。7日午前（日本時間8日未明）にワシントンのホワイトハウスでトランプ米大統領と初会談を行った石破茂首相についてコメントした。
「1時間ほど前に石破さんが特別機で帰る、搭乗される時に電話がつながった」と会談を終えた石破首相に電話取材したという田崎氏。石破首相は会談について「お互いにとって非常に良かった」と話したそうで、田崎氏は「石破さんにとって良かったが、石破さんの見立てでは、トランプさんも国内でいろいろ批判されつつある、イーロン・マスクさんの発言等で。そこでやっぱり日米首脳会談を失敗させることができなかった。それでさまざまな気遣いをしてくださった、お互いにとって良かったという分析です」と首相の分析を伝えた。
会談後の共同会見で、石破首相は対米投資を1兆ドル（約151兆円）規模に増やすと強調し、トヨタ自動車やいすゞ自動車が米国で新工場を造ることに言及した。
田崎氏は「石破さんが首脳会談に臨むにあたってどうしようかと見出したのは、日本が米国に役立っている、日本と付き合いを続けることがトランプさんにとってプラスになる、それを強調しようとされた」と首相の腹積もりを説明。「その作戦が成功したんだと思う。だからトランプさんは関税など厳しい要求はされなかったんだろう」と解説した。
石破首相はトランプ大統領を持ち上げる発言を連発したが「トランプさんが石破さんを結構持ち上げてるんですよね」と田崎氏。「安倍（晋三）さんのことを評価しながら、会談では石破総理は『日本でも皆さんが非常に敬意を示している総理で、素晴らしい仕事をされており国民から非常に好かれている総理』と言われて、この言葉を聞いてびっくりしましたね」とトランプ大統領の言葉に驚いたという。
そして「今回の日米首脳会談で懸念は払拭されたんだろうと思います。石破さんがあのトランプさんとうまくやれるのか？というのが日本国民の多くが抱いている不安だった。その不安、懸念が払拭されたんだろうと思う」と話し、石破首相の外交力を評価した。