中日、巨人、西武で活躍した中尾孝義氏(68)が、元巨人ヘッドコーチ・岡崎郁氏(63)のYouTube「アスリートアカデミア」に出演。歴代最速の投手にあの“怪物”の名前を挙げた。
数々の投手の球を受けてきた名捕手。
岡崎氏が誰が一番速かったか質問されると、「江川」と即答した。
江川卓氏とは中尾氏が専大時代の大学日本代表でもバッテリーを組んだ。
シーズン中よりも球宴の時のボールが速かったという。
「シーズン中は完投するために抜いている。オールスターの時は球が全然違った。パ・リーグの一流打者がみんな振り遅れる」と説明した。
岡崎氏が今のスピードガンならどれくらい出ていますか?と聞くと、中尾氏は「160キロ近いんじゃない?」と指摘。
スピードはおそらく大谷翔平の方が速いだろうけど、“昭和の怪物”のボールは質が違うという。
チームメートだった岡崎氏は「ボールは引力で絶対落ちてくるんだけど、江川さんの球は本当に浮き上がっていたんじゃないかな」と振り返った。
中尾氏も江川氏と対戦した打席ではバットの軌道からボール2個分くらい上を通っていく経験をしたという。
本当に“浮いてくる”直球。中尾氏は「スピン量が凄い」と江川氏の直球を解説した。