◇米女子ゴルフツアーファウンダーズ・カップ第2日(2025年2月7日 米フロリダ州 ブラデントンCC=6465ヤード、パー71)
6位から出た勝みなみ(26=明治安田)が8バーディー、2ボギーの65で回り、通算10アンダーで首位と2打差の2位に浮上。米ツアー初優勝を視界に入れ決勝ラウンドに進んだ。初日107位と出遅れた渋野日向子(26=サントリー)は67で回りイーブンパーで50位まで浮上し、ぎりぎりで予選を通過した。高真栄(コ・ジニョン、29=韓国)が通算12アンダーで単独トップに立った。
勝がパットを武器にバーディーを量産した。65の好スコアをマークし「チャンスについたところでしっかり取れたし、長いバーディーパットも入ってくれた。いい流れを切らさずプレーできた」と満足そうに笑った。
5番からの4連続バーディーで加速した。6番と8番はショットをピンに絡め、7番は3メートルのスライスラインをジャストタッチで沈めた。後半も勢いは止まらない。12番は3メートル、13番は2メートルのチャンスをものにした。日没が迫り、グリーンの芝目がよく見えなかったという16番では8メートルを放り込み「(距離を)合わせていけばいいやと思った時に入ってくれたので、ちょっとびっくりした」と目を丸くした。
昨季の終盤はパットに苦しんだが、オフに復調のきっかけをつかんだ。年末に故郷の鹿児島でラウンド中、左腕に力が入り、フェースがかぶっていることに気がついた。力を抜いてストロークするように修正したところ「意外と(ボールが)つかまって、ブレがなく、転がりのいい球が打てるようになった」。合計25パットはこの日最少タイ。昨季もパーオン時の平均パット数1・77でランク9位に入ったパット巧者は今季初戦からグリーン上で躍動している。
米ツアー本格参戦3年目で、念願の初勝利へ。決勝ラウンドへ「一つでもスコアを伸ばしていきたい。もう少しショットが安定してくれば、もっとチャンスは増える。いろいろと試して楽しく回りたい」と声を弾ませた。