◇紅白戦 紅組5―1白組(2025年2月8日 宜野座)
阪神・梅野が今春初実戦でいきなり存在感を見せつけた。主力中心の白組に入り、攻守に躍動。昨季、打率・209と沈黙した扇の要が、超満員の宜野座に復活への快音を響かせた。
「投手の生きた球を打つことは初めてだったが、今やっていることで対応できた」
3回1死の初打席で魅せた。及川から三塁線を破る二塁打を放ち、4回1死一、二塁の第2打席も再び及川から痛烈な中飛。「内容良く2打席を終えられた」と回想した。
「梅バズーカ」も健在だ。3回2死一、三塁で二盗を企図した井坪を刺した。この回だけで5安打2四球5失点の石黒を強肩で援護し「実戦感覚を大事にしていきたい」。紅組の坂本もきっちり1安打。開幕マスクを争う沖縄の地で、一足先に「梅」がほころんだ。